約 3,520,614 件
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/144.html
エリトラの一生 カルメル 著 ここシヴァリング・アイルズの獣の中で私が選んだのはある奇妙な生物である。このエリトラ── 優しい生物がいたとしても最も優しい生物─ は私を自分の子と同様にその中に迎えてくれた。私は彼らの巣穴の中で、まるでそこが自分の粗末な小屋であるかのように生活を送った。実際、私は彼らの暖かい家庭に招かれたのだ。 エリトラに遭遇すると、多くの者はその姿を見て最初は不安になる。単にその大きさで人間のような種族のほとんどは不安になってしまう。肥大した胸部は人間の男ほどの大きさになり、胴回りとほぼ同じになる。私が最初にこの昆虫のような友人に遭遇した時は、肥大した胸部はエリトラが生きていくために不可欠なイコルを作るためにあるのだと信じていた。だが実は、胸部は彼らのかわいい命が誕生する大切な子宮なのだ。 しかし、胸部の下部近くにある角に集まるイコルの重要性を無視することはできない。この大切な部位からはほとんどの者が酸味があって酸っぱい(私は楽しいと思うのだが)と表現できる匂いを発している。このイコルにはエリトラの最も輝かしい目的がある。それは他の生物の生体組織を麻痺させ、エリトラの進出に抵抗できなくさせるのに使われる。ここは本当に輝く場所なのである。 適した宿主を選ぶと、エリトラはその生物に居すわる。呼吸する生物であれば、何でもこの目的に適している。私自身、エリトラ・マトロンが単純なウルフから優秀な錬金術師カジートまでの生物を選ぶのを目撃した。毎回、宿主は注意深く選ばれる。確かに、アイルズの迷信を信じる農民はエリトラはどんな生物でも攻撃すると言うが、私は目撃してから、彼らがそれぞれの宿主に最大限の注意を払って近づくことを知っている。 宿主は刺されると、その体はイコルの溢れんばかりの甘さで満たされる。エリトラの毒針が優しく捕らえた宿主に刺さると、その不思議な性質によって静かに、すみやかに息を引き取る。宿主が死ぬと、エリトラは宿主のまだ温かい殻の中に卵の巣を作る。そこで、卵は宿主の体を餌にしながら、数日間以上かけて温まり、成長していく。その後すぐにヒナが出てくると、よろめきながら巣立っていくのだ。 SI 生物学 茶2
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/39165.html
ウェブリビオン C 水文明 (3) コラボ・クリーチャー:トリックス/スペシャリスト 4000+ ■自分の手札に2体のコラボ・クリーチャーが揃っていれば、それらを合体させ、2体の合計コストを支払って召喚してもよい。合体したクリーチャーが離れる時、かわりにその合体を解除する。 ■このクリーチャーが攻撃する時、自分はカードを1枚引いてもよい。 ■パワード・ブレイカー(このクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする) 作者:wha + 関連カード/7 《ツイート》 《「百全の備え 品紅」》 《水中の優美 シュビドゥビ》 《ウェブリビオン》 《ズーラビ・シヴィリ》 《U・S・A・DASH》 《ライマー・ムー》 カードリスト:wha 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/88.html
ザレクの身代金 ドゥーマー太古の物語 第1部 マロバー・サル 著 ジャレミルは彼女の庭園に立ち、召使いが持ってきた手紙を読んだ。手にしていたバラの束が地に落ちた。一瞬、鳥のさえずりが消え、雲が空を覆った。丁寧に育て、作り上げてきた安息の地が暗闇に包まれた。 「息子は預かった」手紙にはそう書かれていた。「近いうちに身代金の要求をする」 やはりザレクは、アッガンに辿り着けなかったんだわ。道中の強盗、多分オークか憎たらしいダンマーに、上品な乗り物を見られて人質にとられたんだわ―― ジャレミルは柱にもたれ掛かり、息子に怪我がないかを案じた。彼はただの学生で、装備の整った男たちと戦えるような子ではないけど、殴られたりしていないかしら―― 母親の心には、想像するに耐え難いことであった。 「もう身代金を要求する手紙が来たなんて言わないでよね」聞き覚えのある声と見慣れた顔が垣根の隙間から見えた。ザレクであった。ジャレミルは涙を流しながら、急いで少年を抱きしめに行った。 「何が起こったの?」彼女は声を上げた。「誘拐されたんじゃなかったの?」 「されたよ」と、ザレクは行った。「フリムヴォーン峠で、もの凄く大きなノルド3人が、僕の乗り物を襲ったんだ。マサイス、ユリン、コーグ、この3人は兄弟だって分かったの。母さんにも見せてあげたかったな、本当に。もし正面玄関をくぐろうとしたら苦労すると思うよ」 「何が起こったの?」と、ジャレミルは再度問いかけた。「助けられたの?」 「助けを待とうとも考えたんだけど、身代金要求の手紙を送るって分かっていたし、母さんが心配性なのも分かっているから。だから、アッガンの先生がよく言っていた言葉を思い出したんだ、落ち着いて、周りを良く見て、敵の弱点を探る」ザレクはにっこりと笑った。「彼らは本当に怪物だったから、すこし時間が掛かっちゃったけどね。それで、彼らがお互いに自慢しあっている話を聞いたとき、彼らの弱点は虚栄心だって分かったの」 「それで何をしたの?」 「カエルに近い、幅広い川を見下ろす小高い丘の森のキャンプで鎖につながれていたの。コーグが、あの川を泳いで往復するには1時間近く掛かるだろうって、他の二人に話しているのを聞いたんだ。二人とも同感でうなずいていた、そのとき話しかけたんだ」 「僕なら30分で戻ってこられるね」そう僕は言ってやった。 「無理だ」と、コーグが言い放った。「おまえみたいな子犬より、俺のほうが早く泳げる」 「そこで、2人とも崖から飛び降りて、真ん中の島まで泳いで帰ってくるって決めたんだ。お互いの岩まで行ったとき、コーグが義務付けられているみたいに水泳のコツを僕に説教し始めたんだ。最大の速度のための、連動した腕と足の動きの重要性。息継ぎは、頻繁すぎて遅くならず、少なすぎて息切れしないように、必ず3、4回水を掻いたあとにすることがどれだけ肝心か。彼が言うコツに同意して、うなずいたんだ。それでお互いに崖から飛び込んだの。1時間ちょっと掛けて島まで泳いで帰ってきたけど、コーグは戻ってこなかった。彼は崖の下にある岩で頭をかち割っていたんだ。水の動きで水面下の岩が分かったから、飛び込むのに右の岩を選んだの」 「それで戻っちゃったの?」と、驚いたジャレミルは聞いた。「そのときに逃げたんじゃないの?」 「そのとき、逃げるのは危険すぎたよ」と、ザレクが言った。「彼らは僕を簡単に捕まえられただろうし、コーグが消えた責任も負わされたくなかったしね。彼に何が起きたか分からないと言ってから、ちょっと捜した後で、彼らはコーグが競争のことを忘れて、向こう岸で食料でも狩っているのだろうって思ってくれたの。僕が泳いでいたのは見えていたし、彼の失そうに関係があるとは思えなかったんだろうね。兄弟は僕が逃げられないように理想的な場所を選んで、岩の多い、崖のふちに沿ったところにキャンプを張り出したんだ」 「兄弟の一人、マサイスが、下の入り江の周りを巡る土の質と、岩の緩やかな傾斜について意見を言い始めたんだ。競争に理想的だ、そう彼は言った。僕がその競技について何も知らないことを伝えると、彼は競争に適した技術の一部始終を教えたがったんだ。変な顔を作って、どれだけ鼻から息を吸って口から出すことが必要かとか、どのように膝を適切な角度まで持ち上げるかや、足運びの重要性などをね。一番重要なのは、勝つつもりなら走者は積極的な、でも疲れすぎない速度を保つべきだと言った。二番手を走ってもいい、もし最後に追い抜く意志と体力があるならって言ったんだ」 「僕は熱心に聞き入ったよ、そしてマサイスは、夜になる前に入り江のふちの周りで簡単な競争をすると決めたんだ。ユリンは僕たちに、戻るときに薪を持ってこいと言った。僕たちは細道を過ぎたらすぐに、崖のふちに沿って走り始めたの。息や足取りや足運びは彼の忠告通りにしたけど、最初から全速力で走った。彼の足のほうが長いにもかかわらず、最初の角を曲がったとき、僕は彼の数歩前を走っていたんだ」 「彼の目は僕の背中に置かれていて、マサイスは僕が飛び越えた崖の割れ目が見えなかったんだ。叫ぶ間もなく下に落ちて行ったよ。キャンプに居るユリンのところへ戻る前に、数分かけて何本か小枝を拾ってから戻ったんだ」 「まったく、調子に乗って」と、しかめ面をしたジャレミルが言った。「間違いなく、その時に逃げればよかったのに」 「そう思うかもしれないけど」と、ザレクは同意しながら言った。「でもね、あの地形を見れば分かるよ―― 大きな木が何本かあって、他は低い木ばかりだったんだ。ユリンは僕が居ないことに気付いただろうね。すぐに追いつかれたら、マサイスが居ないことを説明するのがとても難しかったと思う。だけどね、手短に周辺を見て回れたおかげで何本かの木をじかに見られたから、最後の計画を立てられたんだ」 「僕は何本かの小枝を持ってキャンプに戻り、マサイスは大きな倒木を引っ張っているから、戻るのに時間がかかっているとユリンに言ったんだ。そうしたらユリンはマサイスの腕力をあざ笑って、彼では生きている木を引き抜いて燃やすには時間がかかると言ったんだ。僕は言ってやったんだ、そんなことはできないでしょうと」 「『見せてやるよ』と彼は言い、10フィートもの木を楽々と引き抜いたんだ」 「『でも、それはただの苗木だ』と僕が意見したんだ。『大木を引っこ抜けると思ってたのに』」彼の目は、僕の視線を追い、その先にある素晴らしい大木を見た。ユリンはその大木をつかんで、凄まじい力で根から土を離そうとゆすり始めたんだ。それで、木の一番上の枝から垂れ下がっていた蜂の巣が緩んで、彼の頭の上に落ちたんだ。 「母さん、僕はその時逃げたんだ」ザレクは少年らしい誇らしさで締めくくった。「マサイスとコーグは崖の下、そしてユリンは蜂の大群に飲み込まれて必死になっているときにね」 ジャレミルはもう一度息子を抱きしめた。 出版社注: 私は「マロバー・サル」の作品を出版する事に気が進まなかったが、グウィリム大学出版局がこの版の編集を依頼してきた時、この機会にきっぱりと事実を明確にしようと決めた。 学者たちはマロバー・サルの作品の正確な年代に関して同意していないが、それらの作品は、初代シロディール帝都の崩壊とタイバー・セプティムが台頭するまでの空白期間に、一般的な喜劇や恋愛物語で有名な劇作家「ゴア・フェリム」によって書かれたものであるという説に大多数が同意している。現在の説が支えるのは、フェリムは本物のドゥーマーの物語をいくつか聞き、金儲けのためにそれらを舞台に適応したり、自分の劇を書き換えたりしたという点だ。 ゴア・フェリムは自分の作品に妥当性を持たせるために、まただまされやすい人々にとってさらに貴重であるよう、ドゥーマーの言語を翻訳できる「マロバー・サル」の人物像を作り上げた。注目すべきは、「マロバー・サル」と彼の作品が激しい論争の題材になったが、実際に誰かが「マロバー・サル」に会った信頼性のある記録もなければ、同名の人物が魔術師ギルドやジュリアノス、または他の知的団体に所属していた記録もない。 どうであれ、「マロバー・サル」の物語の中でドゥーマーは、ダンマーやノルドやレッドガードさえも服従させ、現在でさえも解明されていない遺跡を作った、恐ろしくて計り知れない種族に類似点を持っている。 小説・物語 茶4
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/230.html
キマルヴァミディウム ドゥーマー太古の物語 第4部 マロバー・サル 著 いくつもの戦いをへて、戦争の勝利が見えてきた。チャイマーはマジカや剣術においては秀でていたが、ジナッゴの手による洗練された防具を装備したドゥーマーの装甲兵が相手では、勝てる見込みはきわめて薄かった。“ランド”の平和維持を第一に考えた武将スソヴィンは、「野獣」カレンイシル・バリフと休戦協定を結んだ。スソヴィンは「紛争地域」を獲得し、その代償としてバリフに強力なゴーレムを授けた。北方の蛮族の襲撃からチャイマーの土地を守ってくれるだろう、と。 この贈り物にバリフは満足し、野営地に持ち帰った。ゴーレムを目にすると、仲間の戦士たちはあ然とした。金色に輝くその姿は、誇りに満ちたドゥーマーの騎士そのものだった。その強さを試そうと、彼らはゴーレムを闘技場の真ん中に立たせて稲妻の魔法で打ち抜いた。ゴーレムは目にもとまらぬ早業でほとんどの雷撃をよけてみせた。腰をくねらせることで、バランスを崩さずに攻撃の矛先をかわすことができた。さらに火の玉が弧を描いて飛んでくると、膝を折ってコマのように回転しながら巧みに攻撃をかわした。何度かよけられないこともあったが、もっとも頑丈にできている胸や腹部で攻撃を受け止めていた。 俊敏さと力強さを併せ持ったその創造物に、戦士たちは歓声をあげた。ゴーレムを守備の要に据えておけば、スカイリムの蛮族が村を襲ってきても返り討ちにしてやれそうだった。彼らはゴーレムを、「チャイマーの希望」を意味する「キマルヴァミディウム」と名づけた。 バリフは一族の全家長を連れて、ゴーレムを私室へと持ち込んだ。そこで彼らはキマルヴァミディウムの力、スピード、回復力を徹底的に試した。その設計に穴は見つからなかった。 「丸裸の蛮族め、襲撃にきてこいつを目にしたらどんな顔をするかのう」家長のひとりが高らかに笑った。 「われらではなく、ドゥーマーに似ているのが口惜しいがな」カレンイシル・バリフはゴーレムをとっくりとながめた。 「そもそも、休戦協定など受け入れるべきではなかったのだ」と、強硬派の家長が言った。「武将スソヴィンに冷や汗をかかせるにはもう遅すぎるかのう?」 「遅すぎるということはない」と、バリフは言った。「が、やつの装甲兵たちは手ごわいぞ」 「私の情報では──」と、バリフの諜報参謀が言った。「スソヴィンの兵は夜明けとともに目覚める。その一時間前に襲撃すれば、やつらは赤子も同然だ。まだ水浴びも終えてないだろうから、鎧を装備しているはずがない」 「鎧職人のジナッゴをひっ捕らえて、鍛工術の秘訣を吐かせることもできよう」と、バリフは言った。「善は急げだ。明朝、夜明けの一時間前に襲撃するぞ」 段取りは整った。チャイマーの兵は夜のうちに進軍し、ドゥーマーの野営地になだれ込んだ。キマルヴァミディウムを中心とする第一陣を攻撃に送り込んだが、肝心のゴーレムは調子がおかしくなってチャイマーの兵を襲いだした。それに加えて、ドゥーマーは防具一式を装備し、睡眠も充分にとっており、万全の戦闘態勢にあった。奇襲は失敗し、「野獣」カレンイシル・バリフをはじめとするチャイマーの上官はほとんど捕虜となった。 チャイマーたちは何も訊かないことで誇りを守ろうとした。と、スソヴィンはある仲間から“天啓”を与えられて、奇襲攻撃のことを知ったのだと説明した。 「わが陣にスパイがいたというのか」バリフは皮肉っぽく笑った。 捕虜のそばで立ちすくんでいたキマルヴァミディウムが、頭を取り外した。鋼鉄の体からジネッゴの顔がのぞいた。そう、鎧職人の。 「八歳のドゥーマーはゴーレムを作れる」と、ジネッゴは言った。「だが、ゴーレムになりきれるのは真に偉大なる戦士と鎧職人だけだ」 出版社注: この話は本作品集の中でも、ドゥーマーの伝承を本源とする数少ない物語のひとつである。エルフ語による旧版とは表現法がかなり異なるが、大筋は変わらない。「キマルヴァミディウム」とはおそらく、ドゥーマー語の“ヌチャマサンダムズ”のことではなかろうか。この言葉はドワーフの鎧や「アニムンクリ」の設計図にも散見されるが、その意味は不明である。もっとも、「チャイマーの希望」でないことだけは確かだ。 重装鎧を使ったのは、おそらくドゥーマーが最初である。この話で特筆すべきは、重装鎧を身につけた男が大勢のチャイマーを欺くことができたという事実と、チャイマーの戦士の反応である。この話がはじめて語られた時代には全身を覆う鎧はまだ珍しく新しかったが、その一方で、ゴーレムや大隊長のようなドワーフ製の創造物は広く知られていた。 学術的にはたいへん貴重なことに、マロバー・サルはオリジナル版の数箇所を手を加えずに残している。その一例が、エルフ語版に見られる原文の一節、「八歳のドゥーマーはゴーレムを作れるが、八人のドゥーマーはひとつになれる」である。 この伝承に関して、私のような研究者が興味深いと感じることのひとつが、「召命」という言葉である。この伝承にかぎらず、ドゥーマーの種族には言葉を介さないマジカ的な交信能力が備わっていたと伝えられている。ある記録によると、サイジック教団もそうした神秘の知識があったという。いずれにしても、「召命」なる魔力について具体的に述べた文書は残されていない。 シロディールの歴史家であるボーグシルス・マリエーは、この「召命」こそがドゥーマーの失踪の謎を解く決め手になるとはじめて提唱した人物である。彼の仮説によると、第一紀668年、各所に暮らしていたドゥーマーが、有力な哲学者兼妖術師(ある資料では「カガーナク」と呼ばれている)のひとりに呼び集められ、大いなる旅へと出発したのだという。それは崇高なる叡智を求める旅であるため、ドゥーマーたちはあらゆる都市や土地を投げうってまで、ひとつの民族として、未知なる山嶺を究めようとしたのだと。 小説・物語 茶3
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/233.html
オルシニウム陥落 メニャヤ・グソスト 著 時は第三紀399年、メネヴィアとウェイレストに挟まれた広大な土地を見下ろす山腹に、立派で博学な裁判官がいた。法を遵守する公平なる仲裁者であり判事であった。 「とても説得力のある土地所有権の申し立てですな」と、裁判官は言った。「嘘ではありませんよ。しかしながら、競合者のかたの主張ももっともです。この仕事で頭を悩ませるのはこういうときなのですよ」 「そいつを競合者と呼ぶのですか?」ボウイン卿はせせら笑いながら、オークのほうを身振りで示した。ゴルトウォグ・グロ・ナグロムと呼ばれているその生物は、悪意に満ちた視線を投げ返した。 「土地所有権を主張するに足る書類はそろっていますからな」裁判官は肩をすくめた。「それに、わが国の不動産法は特定種族を差別いたしません。何世紀も昔のことですが、ボズマーの摂政時代もありましたな」 「ならば、豚や怪魚が所有権を訴えてきたらどうされるのです? 彼らにも私と同様の権利があると?」 「しかるべき書類がそろっていれば、そういうことになるでしょうな」裁判官は笑みを浮かべた。「複数の請求者に同等の所有権があるとされ、膠着状態になったときは、決闘で勝負をつけよと法はうたっております。なんとも時代遅れな法かもしれませんが、繰り返し検分してみたところ、現在においても有効とされるのです。帝都評議会のお墨つきで」 「どーしたらよいですか?」オークは低いしゃがれ声で訊いた。シロディールの言葉には不慣れらしい。 「第一の請求人、ゴルトウォグ卿は、決闘人の武器と鎧を選んでください。第二の請求人、ボウイン卿は決闘の場所を選んでください。チャンピオンを代理に立てるもよし、みずから戦うもよしです」 ブレトンとオークは互いの顔を見合わせて吟味した。ようやく、ゴルトウォグが口を開いた。「ヨロイはオークのヨロイ、武器はどこにでもあるハガネのチョー剣。魔法はナシ。妖術もダメ」 「決闘地はウェイレストにいるわがいとこ、ベリルス卿の宮殿の中庭としよう」と、ボウインは言った。軽蔑の眼差しをオークに向けながら。「オークの立会人は認められないものとする」 こうして話がついた。ゴルトウォグはみずから戦うと宣言し、まだ若く、社会的地位もあるボウインもまた、みずから戦わなければ面目を保てないと思っていた。そうはいっても、決闘の予定日の一週間前にいとこの宮殿にやってくると、稽古の必要性を感じた。オークの鎧一式を購入すると、ボウインは生まれて初めて、けた外れに重いうえに融通のきかないものを身にまとった。 ボウインとベリルスは中庭で手合わせをした。10分もすると、ボウインはいったん稽古を中断した。鎧を身につけて動いているうちに顔が上気し、息が切れた。彼の憤りに油を注いだのは、一発のパンチもいとこに当てることができず、自分は見せかけのパンチを何発も食らっていたことだった。 「どうしたらいいんだ」と、夕食どきにボウインは言った。「あの鋼鉄のモンスターを装備してまともに戦える誰かが見つかったところで、決闘に送り込んでゴルトウォグと対戦させるわけにはいかない」 ベリルスは同情した。奉公人が皿を片づけると、ボウインは椅子から立ち上がってそのうちのひとりを指差した。「オークが家にいるなんて聞いてないぞ!」 「ワシでしょうか?」その年寄りは情けない声で言った。ベリルス卿のほうを向いて、場の雰囲気を乱してしまったと恐縮していた。 「タナー爺のことか?」ベリルスは笑った。「昔からわが家に仕えてるんだ。どうすればオークの鎧を着こなせるのか、稽古をつけてもらったらどうだ?」 「いかがいたしましょうか?」タナーはへつらうように訊いた。 ベリルスもこのとき初めて知ったのだが、この奉公人はかつてハイ・ロックの伝説的な“呪いの軍団”に参加していたことがあった。タナーはオークの鎧の着こなしを知っているのみならず、家事手伝いをするようになるまでは他のオークの訓練師として活躍していたのだった。わらにもすがる思いだったボウインは、その場で彼を正式な訓練師として雇うことにした。 「力みすぎですな」訓練初日、闘技場でタナーは言った。「重たい鎧を着ていても意外と楽に動けるものですよ。関節はわずかな力で曲がるようにできています。無理に関節を動かそうとすれば、敵と戦うときまで力は残らないでしょうな」 ボウインはタナーの指導に必死でついていこうとしたが、たちまちいらつきだした。しかもいらつけばいらつくほど余計な力が入ってしまい、あっという間に疲れてしまうのだった。休憩して水を飲んでいるあいだ、ベリルスがタナーと話をしていた。ふたりの顔は、ボウインの勝利を楽観視しているふうには見えなかった。 それからの二日間、タナーはボウインを厳しく鍛えた。が、奥方であるエリソラの誕生日とかち合ってしまい、結局その日、ボウインは豪華な夕食を心ゆくまで堪能した。最初のコースは、ポピーとガチョウ油の酒にヒソップのバター炒めを添えたコックティンシュ。次のコースはカワカマスのローストに、ウサギのミートボール。メインのコースはキツネの舌のスライス、バロムプリンの牡蠣油がけ、バタグリア草とバタグリア豆。デザートはコレキュイヴァのアイスと砂糖のフリッター。食事を終えると、ボウインはぐったりと椅子にもたれかかった。と、ゴルトウォグと裁判官が部屋に入ってくるのが見えた。 「何しにきたのですか?」と、ボウインは叫んだ。「決闘まではまだ二日あります!」 「ゴルトウォグ卿が、決闘の日取りを今夜に変更したのですよ」と、裁判官は言った。「おととい私の使者を送ったのですが、あなたは訓練の最中でした。それでも、いとこのベリルス卿が代理で話を聞いて、日程変更に同意されたのです」 「しかし、後援者を召集する時間もありません」ボウインは不満をもらした。「それに、小柄な男なら殺せてしまえそうなほどのご馳走をたらふく食べたばかりなのです。ベリルス、そんなに大事なことをどうして教えてくれなかった?」 「タナーと相談したんだ」と、ベリルスは言った。いとこを欺いてしまったせいか、顔を紅潮させていた。「こういう状況のほうが、おまえは力を出し切れると考えたんだ」 闘技場での決闘はまばらな観衆の中で行われた。食事で満腹だったため、ボウインはとても軽やかに動けそうもないと感じていた。驚いたことに、鎧は彼の倦怠感をくみとったかのように、よろめきに合わせて滑らかで優雅な動きを披露してみせた。動きのこつをつかんでいくにつれて、ボウインは体ではなく心で攻めたり守ったりできるようになった。生まれて初めて、ボウインはオークの兜越しにものが見えるようになった。 もちろん、ボウインは負けた。採点されていたとしたら大差がついたはずだった。ゴルトウォグにはお手のものの戦いだったのだ。が、ボウインは裁判官がためらいがちに勝者を告げるまで、三時間以上も戦いつづけてみせた。 「この土地は、ソセンの土地にちなんでオルシニウムと名づけます」と、勝者はそう言った。 ボウインがまず思ったのは、どのみちオークには負けるのだから、大勢の友人や家族の目の前で戦わなくてよかったということだった。中庭をあとにして、夜の早いうちから望んでやまなかったベッドに向かおうとしたとき、ゴルトウォグとタナーが話しているのが目に入った。言葉は理解できなかったが、二人は知り合いのようだった。ボウインはベットに寝転がると、奉公人に老オークを呼びに行かせた。 「タナー……」と、彼はおだやかに言った。「ざっくばらんに答えてくれ。ゴルトウォグ卿に勝たせようとしたな」 「ずばりでございます」と、タナーは言った。「だが、あなたは健闘された。二日後に戦ったとしてもこうはいかなかったでしょう。私はですね、戦わずしてオルシニウムが奪われるのは我慢ならなかったのですよ」 物語(歴史小説) 茶4
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/257.html
ニベンの父 フローリン・ジェリル 翻訳・批評 序文: 誰かの伝記を書くことは難しい。題材の人物を見極めるにも、いつも何冊もの年代記に書かれた偏った記述を見比べなければならない。以前、聞いたことがあるのだが、ウォーヒン・ジャースは彼の代表作『ソリチュードの狼の女王伝記』を書くのに100冊を超える同時代の物語を調査した。似たようなことをするものとしては、この程度のことで不平を言えない。 ここにある男の記録がある。名前は水先人トパル、タムリエルの初期のアルドメリ探検家として知られる。叙事詩『ニベンの父』は、現代にわずかに4つの断片を残すのみである。しかし、これらの断片が、水先人トパルがタムリエルの周りの海を航海していたかもしれないという、論争の余地ある面白い見解を神話紀中期に提供した。 『ニベンの父』は水先人トパルの航海を書き連ねた記録文書にすぎないが、彼の存在を証明するだけのものではない。サムーセット島にある大水晶塔の財宝の中に、彼の荒削りだが人を魅了する地図がある。それは彼が全タムリエルに残した遺産である。 アルドメリの“Udhendra Nibenu”の翻訳、『ニベンの父』は私の作品であり、他の学者は私の選ぶ言葉に賛意を示さないかもしれない。私は原作の美しさに応える翻訳に仕上がる保障はできない。私はただシンプルで首尾一貫したものを目指す。 断章 1 二番目の船にはパスクイニエルが乗っており、水先案内人は イリオ、「道の石」の指す南方へと 向かった 三番目の船にはニベンが乗っており、 水先案内人はトパル、彼らは「道の石」の指す 北東へと向かった 水晶塔から命令を受け、 八十ヶ月の航海をし報告に戻る ニベンだけはファーストホールドへと戻り、そこには 金や香辛料、毛皮、生きてる死んでるに関わらず 変わった生き物が空高く積まれていた エルノフェイのトパルはなにも見つけられなかったが 航海で訪れた驚きの地 すべての話を語った 六十六昼夜、彼は激しい波に打たれ、 渦巻きをやりすごし、 炎のように焼き付ける霧の中を航海していたところ 大きな湾口に着き、 彼らはおだやかな谷の陽光に輝く野原に降り立った 乗員が皆休んでいると恐ろしいうなり声が聞こえてきた 真っ暗な谷から見るもおぞましい海の怪物が姿を現した 人を食べてしまう歯には血の塊がついていた 何世紀もの間、古代アルドメリの難破船やら桟橋から、奇妙な水晶玉のようなものが発掘された。それは深遠の暁─神話紀の芸術品で、それぞれが具体的な方向へその軸を回転させる性能のものであるとわかるまで、考古学者たちは頭を悩ませた。それは南を指すもの、北東を指すもの、北西を指すものの3種類であった。 それらがどのようにして動くのかはわからないが、ある特定の力と波長が合うつくりになっているようだった。これが「道の石」のかけらであった。それぞれの船の水先案内人が自分の船を行きたい方向へ向かわせるのに使っていた。北西の道の石を持つ船は、船体を北西のスラスやヨークダへ向かっていった。パスクイニエルは南の道の石へ、ピアンドニアへ向かって航海しなければならなかった。トパルと彼の北東の道の石はタムリエルの本土を見つけた。 この断章から、3隻の船が旧エルノフェイへ戻る道を探すよう指令を受けていたことがわかる。今もサムーセット島で生きるアルドメリが、祖国の姿を知るためであった。本書は水先人トパルの研究を目的としており、アルドメリが旧エルノフェイから集団移動したことに関する説を論じる余地はない。 この詩を自書の引用元としてのみ使うならば、数隻の船は旧エルノフェイを去ったあと嵐に遭ったという言い伝えを信じている学者に賛成する。生き残った人々はサムーセット島へ帰る道を見つけたが、「道の石」を持っていなかったため祖国がどちらの方角にあるのかはわからなかった。結局、この3隻がまったく別の3つの方向へある1ヶ所を探しにいく理由はどこにあるのだろうか? もちろん1隻だけ戻ってはきたが、ほか2隻のうち1隻、もしくは2隻ともが旧エルノフェイを見つけられたのか、海上で滅びてしまったのか、古代ピアンドニア、スロード、ヨークダの近くまで行けたのかどうかはわからない。アルドメリが特に頭がおかしいのでなければ、3隻中少なくとも1隻は正しい方向へ向かっていたものと思われる。それがトパルであったのだろうが、彼は北東といってもそれほど遠くまでは行かなかったのであろう。 トパルは船をファーストホールドから北東へ出した。偶然にもほかのどんな陸地も見つけずにアビシアン海へと向かう航海ルートであった。もし彼が東へ真っ直ぐ向かっていたら、現代のシロディールのコロヴィア西部へ数週間のうちに到着し、もし南東へ向かっていたら数日でヴァレンウッドの丘へ到着していた。しかしこの水先案内人は、自分を信じて、我々が現代でも使う地図を頼りに、アビシアン海を抜け北東へ真っ直ぐ船を走らせ、イリアック湾へと入っていき、出航して2ヶ月ごには現代のアンチクレールの近くの土地へと辿り着いた。 この詩の中で、南方にある穏やかな起伏の丘があるところと言えば、ハイ・ロックとしか思えない。その場にいたものは誰でもそう思ったであろう。当然、問題は海の怪物がその地にいたとするこの明確な言及は何なのかということだ。怪物はアルドメリが入植するまで出現しておらず、広がったのはレスデインの時代、トリニマックとボエシアの有名な戦いの後のことだからである。 言い伝えが間違っている可能性もある。海の怪物はアルドメリの植民地化より前にいた原住民だったのではないだろうか。おそらく呪われた人々── アルドメリでいう「オーシマー」で「オーク」と同じ言葉── とは別の生き物、つまり別時代の海の怪物に同じ名前が与えられたのであろう。この詩がここで終わってしまったのは実に残念で、そこには残された疑問を晴らす手がかりがあったであろう。 一つ目の断章と二つ目の断章の間は、かなりの部分が失われた。その間にさらに80ヶ月が過ぎたに違いない。なぜならトパルはその時タムリエルの逆側におり、旧エルノフェイを見つけられなかった後で、南西のファーストホールドへ戻るよう航海の準備をしているからだ。 断章2 網でできた絶壁が巨大なあごのように突き出ており、 西の方には航路がないことがわかり、 ニベンは南へと船を出した。 聖域と平和を約束する 砂と森林に覆われた島を通りすぎた時、 乗組員は喜び騒いだ だが垂れ下がった岬に似た革でできた羽のような木の上に 巨大な影が現れた時、歓喜は恐怖へと変わっていた 船ほどの大きさのコウモリトカゲであったが よい水先案内人であるトパルはただ弓を構え、その頭に一撃を加えた トカゲは倒れ、トパルは船員長に聞いた「死んだかな?」 トカゲが白波にぶつかる前に、今度は心臓にとどめを刺した それから四十日と六日、ニベンは南へ船を走らせた トパルの案内人、製図家、生存能力、談話家としての武勇伝に加えて、弓矢の名手であることがわかる。もちろん詩的許容であるが、神話紀のアルドメリは洗練された射手であったことは考古学的にも証明されている。彼らの弓は木を重ねたもので、銀の絹糸で警笛が下げられており美しいものだった。何千年も前の専門家も絶賛している。 この断章の初めでトパルが立ち向かう生き物は、その怪物は竜を思い起こさせるが、現代のモロウウィンドにいる崖に住む種族の祖先のようだ。海岸線の足場の悪い不安定な崖はネクロムのように思える。ゴルン島は「コウモリトカゲ」の巣であるのかもしれない。ただし、私が今知る限りの情報では、モロウウィンド東部にそのような生き物はいない。 断章3 悪臭のただよう、邪悪な沼地でヒトトカゲは 東に撤退し、トパルと仲間たちの心臓は ダイヤモンドブルーの澄み切ったすばらしい海を 目にし、喜びに打たれた 三日間、彼らは大歓声の中、北西へと船を進めた ファーストホールドは彼らを手招きしたが、希望はついえた 恐怖の中、上陸すると防御の盾が立ちはだかるようだった 水先人トパルはひどく憤怒し、彼が正確にひいた地図を調べた 南へ行く最善の航路は、大陸の終わりはどこなのか 北へ蛇行する川を進むべきか 「北だ!」彼は悲しい表情を浮かべる仲間に叫んだ 「今すぐ北へ行くんだ! 大丈夫、北だよ!」 トパルの動きを追うと、彼はモロウウィンドの端を通り、ブラック・マーシュ南部を探求しているのがわかる。見たところ、できるかぎり彼の「道の石」に従うように決めているようだ。彼が去ろうとしている沼地は、おそらく現代のギデオンの近くであろう。我々は今トパルの性格を知ることで、ブラック・マーシュとエルスウェーアの間の湾で彼の感じた失意を感じることができる。 彼は、積極的に自分の使命に従い、河を通って南東に向かい、ファーストホールドへ到着する。彼の地図を見ると、モロウウィンドの内海へ緻密に計画を練っている。彼が通行可能な水路、つまりブラック・マーシュからの泥の多い支流のいくつかを通ろうとしたのがわかる。確かに彼の後、ほかの多くの探検家が、病気や獰猛なアルゴニアンの襲撃によって探検を思い止めさせられた。 今、手元にある現代のタムリエルの地図を参照すると、彼が南へ行くべきところで北東への道を選んでいたという間違いに気づく。当時の彼には、果てしない本土はただの突出した半島であるとは知る由もなかった。彼は既に南へと遠く旅していることに気付き、河を上るという賢明な、しかし誤った判断を下した。 この大きな誤算が歴史上において彼の評価を下げることになってしまったのは皮肉なことである。彼が果てしなく続く海だと思ったのは湾で、今日ではトパル湾として知られている。また、彼が道に迷ってしまった河は、船の名前を分けてニベン河とされている。 断章 4 動物のように歩いたり、直立して歩いたりする猫の悪霊たちが 河沿いを駆けながらも、緑色の目は常に船に合わせ、 シューシューと息をもらし、唾をはきながら怒りの ふるえた声をあげている 木には果物がなっており船員たちを誘惑するが、 河岸に降り立つ勇気はまったくなかった 腕を河岸へ下ろしつかみとろうとし、 猫が飛びつく前にすばやく果物をつかんだ 十一日間にかけて彼らは北へと進み ようやく水晶のようにきらめく湖にたどりつき そこには美しさと平和を超越するかのような 八つの島があった 輝く色をした光まばゆい空飛ぶ生き物が 彼らに向かってアルドメリ語で挨拶をしてきた 船員たちは彼らが何を言っているのか分からなかったが ただ単純に彼らの言葉を繰り返しているのだと気づいた 彼らの言葉を理解しているわけではない でも何かしゃべっている 船員は笑った 水先人トパルその島に魅了され そこには翼の生えた人種が生活していた ニベンもそこに一ヶ月過ごした そして鳥人たちは彼らの言葉を習った 船員たちは彼らの言葉を習い 鉤爪状の足での文字の書き方も習った 新しい知識に喜び、彼らはトパルを自分たちの国王にし 彼らの島を 贈り物として捧げた トパルはいつの日か帰ろうと思っているので まず最初に東のファーストホールドへの水路を探さなければ 遥か彼方の 最後の断章はいくつかの理由もあってほろにがい。 我々は、水先案内人が出会ったこの奇妙で親切な翼の生えた人々は絶滅することを知っている。 ──実際に、シロディールのこの鳥の生き物にふれているのは、この詩だけである。トパルは彼らに読み書きの能力を与えたが、残念ながら彼らを最後の運命から助ける力にはならなかった。多分「猫の悪霊」ことカジートの祖先の手にかかったのであろう。 トパルと船員たちは、8つの島からの航路(現代のシロディールからイリアック湾を通る)を見つけることはできない。彼の地図が、詩に残されていない物語を語っている。 彼らはニベン河から上がってルマーレ湖への航路を取ったことがわかる。またそのあと彼の目的の場所へはたどり着けない支流を試してみたようだが、トパルの失意が感じられる。彼とともに長く苦しんだ船員たちの失意も同様だ。彼らはニベン河からトパル湾へと戻っていった。 ここで彼らの初期の間違いが決定的になる。エルスウェーアの半島を通ったことが原因だったのだ。結果的に彼らは海岸線を旅し、ヴァレンウッドの海岸を通って祖国へと帰っていった。普通、叙事詩であれば幸せな結末で終わるのだが、これらの詩は1つ1つで孤立し、完成部分が失われている。 現代のシロディールの奇妙な鳥の生き物に加えて、オーク(おそらく)の祖先や崖に住む種族の祖先、アルゴニアンの祖先、この最後の断章でカジートの祖先を垣間見られた。この単調な詩の数行に歴史が確かに息づいている。それというのも、1人の男が帰路を見失い、ありとあらゆる間違った方向へ行きつ戻りつしなければならなかったからだ。 歴史・伝記 茶2
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/33.html
天空からの魔法 アーラヴ・ジャロル 著 古のアイレイドは、ニルンは地、水、空気、光の四つの基礎要素から構成されていたと考えていた―― その4要素の中でも星の光が最も崇高な要素であると確信していた。星は魔力の源であるアセリウスの高みへと我らを導く。したがって、あらゆる魔力の中でも星の光はもっとも強力であり高貴な光である。 時折、アセリウスの破片が天空から降ってくることがある。人々は、これらの破片を「流星」と呼び、時々これらのアセリアル片がニルンに付着していることがある。これら欠片の中でも頻繁に見られる種類は“いん鉄”であり、この鉄は鍛冶や付呪師が魔法の武器や防具を鍛造する際に珍重される。また、いん鉄はシロディールの至るところで見られる古の秘宝、「アイレイドの井戸」の主要素でもある。 他にも、さらに希少なアセリアル片に「流星硝子」と呼ばれるものがある。ウェルキンド石やヴァーラ石などの珍しい秘宝はこのような破片から作られる。 アイレイドの井戸はシロディール全土に散らばった。アイレイドの井戸はアイレイド都市や入植地のどれとも関連していないため、これらの散在は謎である。これらは、何らかの方法で星の光からの魔力を吸収していると推定されている。また、根拠や裏づけは無いものの、これらは古くから受け継がれている魔力の線が交差する地点に点在していると提言する者もいるが、近代アルケイン科学はこのような力の線の存在を裏づけるような証拠を発見していない。 魔法の素質がある者は、アイレイドの井戸からマジカを引き出し、自らの魔力を回復することができる。儀式やアルケイン知識を必要としないことから、これらの井戸は魔術に精通していない人のために作られたことを示唆している。井戸は空になると、魔法の深夜に限ってその魔力を補充する。充填されると空に向けて魔力を放射するように見えることから、これらの井戸は宗教的か魔法儀式的な重要性も兼ね備えていると理論づける者もいる―― ひょっとしたら天空に魔力を返上する手段なのかもしれない。 ウェルキンド石(「天空石」や「天上石」を指すエルフ語。文字通り「天空の子供」の意)とは、付呪された流星硝子の破片であり、どうやらマジカの保管装置としての役目を務めるらしい。魔法の素質がある者はこのような石から自身の魔力を回復することができる。しかし悲しいかな、これらの石に魔力を充填する方法はアイレイドとともに失われたのかも知れない。現在、これらの石は使用後に崩れ去ってしまう。 大ウェルキンド石とは付呪された巨大な流星硝子である。学者たちはアイレイドの都市すべての中心では、この大ウェルキンド石が入植地における魔法付呪の源であったと考える。これらの大石はより小さな石とつながっていて、その魔力の回復や維持を行っていたとも考えられている。ともかく、今となっては知られているアイレイド都市の遺跡からすべての大ウェルキンド石が盗掘によって持ち去られているため、標本は一つも残っておらず、研究は不可能である。 アイレイド遺跡にて発見されたもう一つの珍しい付呪品はヴァーラ石である。ヴァーラ石(「星の石」を指すエルフ語)は非常に強力で、未熟な者による多くの付呪品への魔力回復を可能にする。その大きな価値と実用性から、この品物も極めて希少価値がある。しかしヴァーラ石は小さく、容易に隠せるため、熱心な探検者であれば今でもアイレイドの遺跡にて時折見つけ出すことができるかもしれない。 アイレイドの井戸。ウェルキンド石。ヴァーラ石。そこで、驚くべきこれらの魔法付呪品のことをよく考えてみよう。アイレイドはより優秀な文化と種族であったと結論付けるべきか? 彼らは工芸美術において我らに勝り、我ら第三紀のウィザードの微力をあざ笑うか? 否! アイレイドは確かに強力で抜け目がなかった、しかし、彼らは善良でもなく賢さがなかった、故に打ち破られたのだ。彼らの功績はニルンから引き継いだ、希少で眩い宝は大切にしよう。古の都市は暗い空虚で、亡霊や回廊を漂う魂が骨やちり芥に向かって憂うつな祈りをささげている。 ダンジョン メインクエスト関連 茶2 魔法学・薬学 魔術師ギルド関連
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/170.html
2920 薪木の月(9巻) 第一紀 最後の年 カルロヴァック・タウンウェイ 著 2920年 薪木の月2日 ギデオン (ブラック・マーシュ) 女帝タヴィアは彼女のベッドに横たわり、独房のなかを行ったり来たりする晩夏の熱風を感じられずにいた。喉は燃えるようにひりついていたが、それでも彼女は抑えきれずにすすり泣き、最後のつづれ織りを手で握りつぶした。彼女の嘆きの声はギオヴェッセ城の誰もいない廊下中をこだまし、洗い物をしていた召使いの手や衛兵の会話を止めた。彼女の召使いの1人が細い階段を登ってきたが、彼女の衛兵長ズークが入り口に立ち、首を振った。 「彼女はたった今、息子の死を知った」と、彼は静かに言った。 2920年 薪木の月5日 帝都 (シロディール) 「陛下――」ポテンテイト・ヴェルシデュ・シャイエは扉を挟んで言った。「扉を開けても大丈夫です。お約束します、完全に安全です。誰も陛下を殺そうとはしていません」 「ああ、マーラよ!」押さえ込むような乱心の混じった皇帝レマン三世の声がした。「誰かが王子を暗殺したのだ。そして彼は私の盾を持っていた。私であると思いこんだのかもしれないではないか!」 「確かにその通りです、陛下」ポテンテイトは軽蔑しながらも声から一切のあざけるような口調を消し去り言った。「そして、我々は陛下の息子の死に対して責任を負うべき悪人を探し、処罰しなければなりません。しかし、陛下なくしてそれはできません。帝都のために勇敢でおありください」 返答はなかった。 「最低でも出てきてリッジャ貴婦人の処刑指令書に署名願います」ポテンテイトは呼びかけた。「我々の知る、裏切り者であり暗殺者である1人を処分しましょう」 しばらく沈黙が続き、そして家具が床の上を引きずられる音がした。レマンは扉をほんの少しだけ開いたが、怒り、恐れている顔と、以前は彼の右目があった場所にある、引き裂かれた皮膚の盛り上がりがポテンテイトには見えた。帝都の最高の治癒師の治療もむなしく、サーゾ要塞でのリッジャ貴婦人からの恐ろしい置き土産がそこにあった。 「指令書をよこせ」皇帝は怒鳴り声を出した。「喜んで署名してやる」 2920年 薪木の月6日 ギデオン (シロディール) 沼地の気体と霊的なエネルギーの組み合わせであると教えられたウィル・オ・ウィスプの奇妙な青い光は、窓の外を見るたびにタヴィアを怖がらせてきた。今は妙に慰めているように見えた。沼地の向こうにはギデオンの街がある。17年間も毎日見てきたのに、あの街の街路に1度も足を踏み入れたことがないことを可笑しく思った。 「何か私が忘れているものを思いつくか?」彼女は忠実なコスリンギー・ズークに振り返りながら聞いた。 「何をすればよいのか、明白に分かっております」と、彼は簡単に言った。彼が笑ったように見えたが、彼女の笑顔が彼の銀色に光る肌に反射されたのだと女帝は気付いた。彼女は自分が笑っていることに気が付いていなかった。 「尾行されていないことを確認するのだぞ」と、彼女が警告した。「この長きに渡り、どこに我がゴールドが隠されているのかを夫には知られたくない。あと、自分の分け前はしっかりと取るのだぞ。そなたは良き友であった」 女帝タヴィアは前へと踏み出し、霧の中へと視界から消え落ちた。ズークは塔の窓に鉄格子を戻し、ベッドの上の枕に毛布を被せた。運がよければ明日の朝まで芝生に横たわる彼女を発見しないであろう。そしてそのころには、彼はモロウウィンドの近くまで辿りつけていることを期待していた。 2920年 薪木の月9日 フィルギアス (ハイ・ロック) 周囲にある奇妙な木々が、赤や黄色やオレンジがほとばしる毛糸の束のように見え、それはまるで虫の巣に火をかけ、様々な彩りの生き物が一斉に出てきたようであった。ロウスガリアン山は霧のかかった午後にかすんでいった。トゥララは広い牧草地へと馬をゆっくりと進めながら、見慣れない、モロウウィンドとはまったく違った景色に驚いた。後ろでは、頭を縦に振りながら、キャシールがボズリエルを抱きかかえたまま眠った。一瞬、トゥララは野原をさえぎるペンキで塗られた低い柵を飛び越えようかと考えたが、それはやめておいた。キャシールに手綱を渡す前に、あと数時間寝かせてあげようと思った。 馬が野原に進み入ると、トゥララは森に半分隠れている小さな緑の家を隣の丘の上に見た。その姿は絵に描いたように美しく、彼女は半眠状態に引き込まれていくのを感じた。そのとき、ホーンの爆音が身震いとともに彼女を現実へと引き戻した。キャシールは目を開けた。 「今、どこ?」と、彼が息をもらすように言った。 「分からないわ」トゥララは目を見開き、どもった。「あの音はなに?」 「オーク」と、彼はささやいた。「狩り集団だ。やぶの中へ、急いで」 トゥララは馬を小走りで木が数本集まっているところへと走らせた。キャシールは子供を彼女に渡し、馬から降りた。彼は、荷物を引き降ろし始め、やぶの中にそれらを投げ入れた。そのとき、音が鳴りはじめた。遠い足音の轟音、徐々に大きくなり、近づいてくる。トゥララは慎重に馬から降り、キャシールが馬から荷を降ろすのを手伝った。その間、ボズリエルは目を見開いて見ていた。トゥララは時々、子供がまったく泣かないことを心配したが、今はそれに感謝している。すべての荷を降ろしたところで、キャシールは馬の尻を打った。そしてトゥララの手を取り、茂みのなかにしゃがみこんだ。 「運が良ければ――」彼はひそひそと言った。「彼らはあの馬のことを野生か農場の馬だと思ってくれて、乗り手を探しには行かないだろう」 彼がそう言ったとき、オークの大群がホーンを轟かせながら野原に殺到した。トゥララは以前オークを見たことがあったが、これほど多数でもなければ、これほど野蛮な自信に溢れてはいなかった。馬とその混乱ぶりに狂喜しながら、彼らはキャシール、トゥララ、ボズリエルが隠れている茂みを急ぎ通り越していった。彼らの暴走で野花が舞い上がり、空気中にそのタネを撒き散らした。トゥララはくしゃみを押さえ込もうとし、上手くいったと思った。しかし、オークのうちの1匹が何かを聞きつけ、調査のためにもう1匹連れてきた。 キャシールは静かに剣を抜き、自分の中の自信をできる限りかき集めた。彼の能力、あまり良いとは言えないそれは、間諜であり戦闘ではなかった。しかし、彼はトゥララと赤子をできるだけ長く保護すると誓っていた。彼は思った、もしかしたらこの2匹は殺せるかもしれないが、叫んで大群の残りを呼び寄せる前には無理である。 突然、見えない何かが風のように茂みの中を通りすぎていった。2匹のオークは後ろに飛ばされ、背を地につけて死んでいた。トゥララは後ろを振り向き、近くの茂みから真っ赤な髪を持つ、しわくちゃの老婆が出てくるのを見た。 「私のところに連れてくるつもりかと思ったぞ」彼女はささやいた、微笑んでいる。「一緒にきたほうがよい」 三人は丘の上の家に向かって生えている、茨の付いた茂みの裂け目をとおりながら老婆の後についていった。逆側に出ると、老婆はオークたちが馬の残骸をむさぼり食っているのを見に振り返った。それは複数のホーンの拍子に乗った、血まみれの祝宴であった。 「あの馬はあんたのかい?」と、老婆が聞いた。キャシールがうなずくと、彼女は声をあげて笑った。「あれはいい肉すぎじゃの。あのモンスターどもは、明日には腹痛をおこして、腹がふくれ上がっていることじゃろう。いい気味じゃ」 「歩き続けなくて平気なの?」老婆の大声に肝を抜かれて、トゥララは声を低くして言った。 「奴らはここへはこんよ」笑みを浮かべ、笑い返すボズリエルを見ながら老婆は言う。「奴らは我々を恐れておるのでな」 トゥララは首を振っているキャシールのほうを向いた。「魔女か。ここは古きバービンの農場、スケフィントン魔女集会と思って間違いではないかな?」 「おりこうさんじゃの」老婆は悪名高きことを嬉しく思い、若娘のようにクスクスと笑った。「私の名はミニスタ・スケフィントンじゃ」 「さっきの茂みの中で… あのオークたちには何をしたの?」と、トゥララが聞いた。 「霊魂の拳を頭の右側に放ったのじゃ」とミニスタは言い、坂を上り続けた。その先には農場が開け、井戸や鶏舎や池があり、様々な年齢の女性たちが家事を行い、はしゃぐ子供たちの笑い声がした。老婆は振り向き、トゥララが理解していないことに気が付いた。「あんたの故郷には魔女がおらんのかね?」 「知る限りでは、いないわ」と、彼女は言った。 「タムリエルには実に様々な魔法の使い手がおる」彼女は説明した。「シジックたちは、彼らのつらい義務であるかのように学ぶ。真逆の対象として、軍の魔闘士たちは呪文を矢の如く浴びせかける。我々魔女たちは、呼び出し、集い、祝うのじゃ。あのオークたちを倒すには、私が親密な関係を持つ風の精霊たち、アマロ、ピナ、タラサ、キナレスの指、そして世界の風にあの雑魚どもを殴り殺すようささやきかけただけじゃ。召喚とは、力や謎解きや古い巻物を苦しみながら読むことではないのじゃ。召喚とは良き関係を築くことである。仲良くすること、とも言えるの」 「特に、私たちと仲良くしてくれていることには感謝する」と、キャシールは言った。 「そうじゃが、さらに言うとな――」ミニスタは咳払いをした。「あんたらの種族が2千年前にオークの母国を破壊したのじゃ。それまでは、やつらがここまできて我々の邪魔をすることもなかったのじゃ。さて、旅のほこりを落として、食事にでもしようかの」 そう言うとミニスタは彼らを農家へと案内し、トゥララはスケフィントン魔女集会の一家と知り合いになった。 2920 薪木の月11日 帝都 (シロディール) リッジャは前の晩、寝ようともしていなく、今彼女の処刑時に演奏されている悲しい音楽には催眠効果があると思った。それはまるで、斧が振り下ろされる前に、自発的に無意識になろうとしているようであった。彼女の目は覆われていたので、彼女の前に座り片目でにらんでいる元愛人、皇帝の姿は見えなかった。彼女は、金色の顔に勝利の表情を浮かべ、彼の下で尻尾がきれいに巻かれたポテンテイト・ヴェルシデュ・シャイエの姿を見えなかった。彼女を抑えようと触れた執行者の手の感触は、しびれながら感じられた。夢から覚めたものが起きようとするように跳ね上がった。 最初の一撃は頭の裏にあたり、彼女は悲鳴をあげた。次の斬撃は首を叩き切り、彼女は死んだ。 皇帝は疲れたような素振りでポテンテイトに向き、「これは終わったな。それで、彼女にはコルダという名のかわいい妹がハンマーフェルにいたと言ったな?」 2920年 薪木の月18日 ドワイネン (ハイ・ロック) 魔女たちが売ってくれた馬は、前の馬ほどよくはなかったとキャシールは思った。霊の崇拝や生けにえや姉妹関係は霊の召喚には便利で役立つのかもしれないが、荷役用の動物にはあまり効果がないらしい。それでも、彼には文句を言う理由がなかった。ダンマーの女とその子供が彼の手を離れ、彼は予定よりも早く到着できた。先には彼の母国を囲う壁が見えた。ほぼ同時に、彼の周りには旧友や家族の人々が群がった。 「戦争はどうだったの?」従兄弟が叫びながら道に出てきた。「ヴィヴェックは王子との和平に応じたのに、それを皇帝が拒否したって本当なの?」 「そうじゃないだろう、違うのか?」と、友達の1人が輪に入りながら言った。「ダンマーが王子を殺させて、その後、条約の話をでっち上げたけど証拠がないって俺は聞いたぜ」 「ここでは何も面白いことは起きていないのか?」キャシールは笑った。「本当に、これっぽっちも戦争やヴィヴェックについて語る気がしない」 「おまえはコルダ貴婦人の行列を見逃したぞ」と、友が言った。「大勢の取り巻きと一緒に湾を横切ってきて、帝都に向かって東に行ったんだ」 「でもそんなのは大したことないや。それで、ヴィヴェックって、どんななの?」従兄弟が熱心に聞いた。「彼は現人神のはずだよね?」 「もしシェオゴラスが退いて、他の乱心の神が必要になったなら、彼がうってつけだな」と、キャシールは偉そうに言った。 「それで、女は?」極稀な機会にしかダンマーの女性を見たことがない青年が聞いた。 キャシールはただ微笑んだ。トゥララ・スケフィントンが一瞬頭をよぎり、すぐに消えた。魔女集会と一緒にいれば彼女は幸せであろうし、子供の面倒もしっかりと見てくれるであろう。しかし彼女たちは、今では戦争や場所などの永遠に忘れたい過去の一部であった。彼は馬から降りて街に踏み入り、イリアック湾での毎日の小さな噂話に花を咲かせた。 物語(歴史小説) 紫1
https://w.atwiki.jp/xbox360score/pages/2103.html
Air Conflicts Pacific Carriers 項目数:16 総ポイント:1000 難易度: 欧州リージョンロック、国内・北米本体では起動出来ません。 ※360版は欧州発売のみ。 オフライン Japanese Campaign Completed both IJN Campaigns 100 Torpedo Master A moving ship was hit with a torpedo 40 Destroyer Destroyer 5 destroyers were sunk in campaign game mode 20 Torpedo Wizard A manoeuvring ship was hit with a torpedo 80 American Campaign Completed both USN Campaigns 100 Carrier Killer A carrier was sunk in campaign game mode 30 Mind the Water Successfully landed on carrier at mission’s end 90 Aces High Maximum experience reached with one pilot. 80 Ship Sinker Sunk 20 ships in campaign mode 40 Ace Shot down 100 enemy planes in campaign mode 60 オンライン Multiplayer Ace Performed 3 kills in row in MP 50 Good Show Placed in top half in multiplayer match with at least 6 players 50 Cracking Good Show Placed first in multiplayer match with at least 6 players 80 Multiplayer Veteran Played 15 multiplayer matches to the end 60 USN officer Won 5 multiplayer matches with USN team 60 IJN officer Won 5 multiplayer matches with IJN team 60
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/243.html
評論・ザルクセスの神秘の書 第3巻 マンカー・キャモラン 著 チム 塔は天の覆いのすべてに触れている、兄弟修練者よ、そしてその頂に至るまでに、人はあるべき姿に変われる。さらに、かつての自分自身になり、しかもなお、その道を辿る他のすべての者たちと、後から歩いてくる者たちのために、変化することができる。これがヌマンティアの第3の鍵であり、死を定められた人間がいかにして創造者となり、創造者が人間に戻ったかに関する秘密である。輪の骨は肉体を必要としており、しかもそれは人類にとっての家宝である。 誓いを破る者たちよ、警戒するがいい。裏切り者たちはニミックの道を辿り、冗漫な神の駆ける犬となるのだから。ドラゴンの血は優美な迷宮において6千年間、隠れた即位を続けている。その迷宮は闘技場であり、すなわち誓約の場であることを、彼らはまだ否定している。神の書に従い、この鍵を受け取り、覆いを奪う者を囲う神聖な殻を突き刺せ! 黄金の肌! SCARAB AE AURBEX! 誓いを破る者たちに苦悩を! 黄金の肌については、ザルクセスの神秘の書にいわく「道を誤って進む惨めな者に欺かれてはいけない。その者たちは、他の惑星を知らないエイドラのせいで信仰を失ってしまったのだから」。そのため神デイゴンの言葉は我々に、それら不忠実な者たちを破壊するように指示している。「惨めな者たちの肉を食らい、あるいは血を搾り取り、最初は彼らにも神の道を歩ませようとしたささやかな意志を奪い取るがいい。彼らを遅れさせた脇腹に向けてそれを吐き出し、あるいは焦げつかせるのだ。彼らがムネモリであることを忘れずに」 すべての新たな四肢は、知られざる者たちがその代価を支払っている。見るがいい、兄弟よ、ヒドラにこれ以上与えてはいけない。 読者よ、君は影の聖歌隊の存在をすぐにも感じ取るだろう。君が今いる部屋は、瞳と声を大きくさせる場所だ。君がこれを読むのに用いているロウソクあるいは呪文の光は、先に私が述べた裏切り者にとっての出入り口となるだろう。彼らのことは冷笑すべきであり、恐れることはない。悪態をつき、その本性を叫んでやるがいい。星のマンカーである私は君を私の楽園へと連れていくためにやって来た。そこでは塔の裏切り者たちが、新たな革命とともに微笑む時が来るまで、割れたガラスにしがみついている。 それがムネモリに対する君の防御だ。彼らは物音に青くなり、新たな覆いの発生によって大地が震える時にのみ輝く。彼らにはこう言ってやればいい。「行ってしまえ! GHARTOK AL MNEM! 神は訪れた! NUMI MORA! NUM DALAE MNEM!」 神話の中を君が歩けば、それは君に力を明け渡すだろう。伝説というものは、手始めに求めるものでしかない。言いようのない真実。第4の鍵を探しながらそのことについて思案してみたまえ。 アルカネイチャーに関して理解されている法則は、熱のように衰えていくだろう。「第1塔の命令:彼がこれ以上の危害を加えることのない、突然変異の範囲を描写せよ。彼はムンダスの神であり、似た者が子孫となって、神々しい火花から分裂する。我々は8人の太守の8倍である。唯一の出口は我々の手にあることを、パドメイの故郷に認めさせよう」 チム。それを知る者は国を再建することができる。かつてジャングルにいた赤い王の故郷を目撃せよ。 楽園に立ち入る者はすなわちその者自身の母親へと立ち入ることになる。AE ALMA RUMA! あらゆる意味でオルビスは終わる。 あらゆる終わりに際して、我々は暁をくまなく探す。たじろいで、私を養う路傍の孤児と一つになるがいい。私に従って来るなら、君を心から敬愛しよう。私の最初の娘はダゴナイトの道から逃げ出した。彼女の名はルーマで、私はパンなしで彼女を食べ、新たに作り、学んだ。私はその子を愛し、連れてやって来たクロウタドリが彼女の双子となった。 兄弟よ、星明りは君の覆いだ。見るためにそれを身にまとい、その光を楽園に加えよ。 神話・宗教 紫1